2017年11月29日水曜日

秋の生涯学習講座講演会報告

平成29年10月7日、秋の生涯学習講座(参加人数75名)が開催されました。
会場は長野保健医療大学で、当日は桃華祭の第1日目。講堂の壁には桃華祭の大きな段幕もあって、いつもとちょっと違った雰囲気の中での、ちょっと変わった講演会でした。

テーマは「笑いと医療」講師は田中高政先生(看護師、日本笑い学会)でした。

まず会場に入ると、講堂の中で先生が「皿回し」をしていたのに驚きました。講演会といえば、イスがずらっと並んだ会場で静かに話を聞くというイメージがありましたが、テーマが「笑い」というだけあって、講演が始まる前から笑い声があちこちから聞こえる、とても開放的な雰囲気の中で講演は始まりました。

笑いは、百薬の長であり、笑うことで気分が良くなったり、緊張が緩和したり、ストレス発散にもなる。
また、笑って歯を出して見せることは、相手に敵意がないことを示し、生体防御の役割もあるそうです。
笑いには相手が必要で、相手の気持ちに共感することで笑いは生まれる。
笑いはコミュニケーション。
赤ちゃんは、自分が笑うことで周りの大人たちが笑い返してくれ愛を学ぶのだそうです。

先生のお話を聞いていると「笑い」というものはとても深いものなんだなぁと感じました。

そんな良いことずくめの「笑い」ですが、日本人は「笑い」がとても下手なのだそうです。
日本は「武士の文化」をもつので、笑うことはみっともないこと、笑われることは恥ずかしいこと、という先入観が根深く存在していて、現代においても、特に海外の方から見ると「日本人は笑わない」という印象は強いそうです。

田中先生は5年前、某市民病院に「“笑いヨガ”を開催しませんか?」と働きかけたことがあったそうです。当時の返答は、
「病院で笑うとはなにごとだ。」
「体育館でやれ!」
……だったそうです。

現在では小児科やホスピスなどをさきがけとして医療の中にも徐々に「笑い」が浸透してきてはいるものの、やはりまだまだ日本人は笑いが下手なのだそうです。

そんな話の後、田中先生の号令の元、参加者全員で「笑いの練習」が始まりました。
会場の全員で「は、は、は、は、は」と、笑います。
脳は、作り笑いと本当の笑いを区別できないのだそうです。
最初はやはり気恥ずかしさもありなかなか大きな声が出せなかったですが、だんだんと可笑しくなってきて、徐々に会場は大騒ぎになりました。
大笑いの中「笑いヨガ」を会場全員で体験し、最後は田中先生が紙芝居をしてくださいました。

とても楽しい講演会でした。
そしてこの報告を作成しながら改めて感じていますが「笑い」は言葉で表すのがとても難しいです。
笑いに包まれていた講演会でのおもしろショットをいくつか載せておきますので、
読んでくださった皆さんが、ちょっとでもクスっと笑えたらいいなと思います。

以上、講演会のご報告とさせていただきます。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


















2017年10月21日土曜日

桃李会報第4号発行

桃李会報第4号の用意ができました!
ブログで先行公開致します。
会員の皆様、ぜひご覧ください。

先行公開の会報第4号は、こちらから。




昨年同様、各職場宛に印刷したものを送付させていただくことになっています。
もうしばらくお待ちください。

よろしくお願いいたします。

広報局

2017年10月18日水曜日

平成29年度桃李会総会と夏の生涯学習講座のご報告

平成29年8月26日(土)、長野保健医療大学にて桃李会総会と夏の生涯学習講座が開催されました。参加人数は、全体で99名でした。
今回の講演会は大和ハウス工業株式会社 ヒューマン・ロボット事業推進部 ロボット事業推進室に勤務されている岩隈彩先生(理学療法士)を講師としてお迎えし、「職域拡大に向けたリハビリテーション職の役割」をテーマにご講演いただきました。
  

















岩隈先生は、国際医療福祉大学 保健学部 理学療法学科を卒業後、大学病院、訪問看護ステーションに勤務された後、2012年に現在の大和ハウス工業株式会社に入社されました。
今回の講演では
・「大和ハウスについての紹介」
・「現在の業務内容について」
・「リハビリテーション職について」
・「職域拡大について」  
の4点を中心にお話いただきました。

岩隈先生は現在、大和ハウス工業内でロボット事業に従事されており、主に介護福祉用ロボットの販売をされています。ロボット事業と聞くと未来の話のように聞こえますが、現在介護現場は人手不足が深刻化しており、2025年問題を受け、政府も2018年からは介護報酬にロボット導入施設に「報酬加算」を組み込む方針を明らかにしているとのことでした。そうした社会のニーズも先取りしながら、病院という限られた環境ではなく、理学療法士が社会へ出て働く必要性と、一般企業で一社員として営業活動をしていく難しさを教えていただきました。中でも営業活動においては、ただロボットのメリットを伝えるだけでなく、現場視点でのメリット・デメリットを客観的に提示し、デメリットに対する改善策を提案しながら現場のニーズに合わせて商品の提供を行えるという点が、今まで臨床経験で蓄積してきた専門知識を生かす大きなポイントになるとのことでした。



リハビリテーション職の就職先は、現在のところ病院,施設が大半を占めている状況ですが、岩隈先生は企業に就職したことで医療・福祉の分野は社会全体からみるとごく一部の分野でしかないということに気づいたとのことでした。また、就職先では、マッサージ師と間違えられるといった理学療法士の認知度の低さにも改めて気付いたそうです。まだまだ理学療法士や作業療法士などのリハビリテーション職の認知度は低く、一般企業への進出していくために受け皿を作っていくことは高い壁を感じますが、大和ハウスでは岩隈先生を含め3名の理学療法士が所属しているとのことです。リハビリテーション職が社会の中でさらに必要とされるよう私たち自身も努力し、現場から社会へ専門職の必要性を訴えかけていければと感じます。

職域拡大については、まだまだリハビリテーション職の認知度を上げていく必要性を感じますが、企業で働くことでの専門性(強み)が多くあることもお話し下さいました。今後リハビリテーションの職域拡大にむけて
  1. リハビリテーション職の専門性を知ること
  2. 社会の仕組み、全体の流れを知ること
  3. リハビリテーション職を知ってもらう努力をすること
  4. リハビリテーション職としての活動の場を広げること
が重要になってくるようです。

今回の講演を聞くことで「リハビリテーション職の職域拡大の必要性と可能性」を感じると共に、「リハビリテーション職の認知度の低さ」も知ることができました。私自身、リハビリテーションの職域は病院・施設しかないという固定概念がありましたが、岩隈先生から「病院,施設というのは社会からするとごく一部です」という言葉をいただき、今までの視点を変えるとても貴重な機会となりました。
ご講演いただきました岩隈先生におかれましては、今後益々のご活躍を祈念いたします。貴重なご講演、ありがとうございました。

以上,講演会のご報告とさせていただきます。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

2017年9月24日日曜日

秋の生涯学習講座のご案内

秋の生涯学習講座について、お知らせです。


日時:平成29年10月7日(土) 10:00〜12:00
場所:長野保健医療大学3階講堂

テーマ:笑顔と医療
講師:田中高政氏(看護師、日本笑い学会)


事前申し込みは不要です。
当日、長野保健医療大学は「桃華祭」の第1日目となっています。
懐かしの学祭、桃華祭と合わせてお気軽にご参加ください。

2017年8月9日水曜日

平成29年度 春の生涯学習講座・市民講座 報告

春の生涯学習講座・市民講座 報告

平成29年6月24日、児童発達支援センターにじいろキッズらいふにて、長野保健医療大学と桃李会が主催する平成29年度春の生涯学習講座・市民講座が開催されました。参加人数は61名でした。
今回は、「遊びで伸ばすこどもの心と体~発達障害・子育て支援~」というテーマで、福田恵美子先生(作業療法士・障害科学博士)にお話をいただきました。




福田先生は、国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院をご卒業、東北大学大学院医学系研究科障害学専攻修了され、長年にわたり発達障害児のリハビリテーションに携わるとともに、支援環境の整備、教育環境の整備など多岐にわたってご活躍されています。また、現在は長野保健医療大学教授として、人間発達学、作業療法概論、発達障害作業療法学等の教科を担当されています。

今回は、中枢神経系の発達や、子どもの生活習慣と発達のヒント、子どもの遊びとその発達について、先生の体験も交えながらお話していただきました。
子どもの行動には意図・目的があります。たとえその行動が好ましくない悪戯だったとしても、行動の意図・目的を理解しようとせずに怒ったり止めたりしてしまうことは、子どもの成長にも信頼関係の構築にも繋がりません。まずは子どもの行動の理由を理解し、そして悪いことをしたらきちんと叱ること、よいことをしたらきちんと褒めることの両者のバランスが、子供にとっての学びに繋がるそうです。




先生は、“遊びを上手く展開するポイント”として、「①児が遊びに取り組む気持ちを大切にすること②遊びの起承転結を考慮すること③大人も遊び心を磨くこと」の3つを、そして“育児のポイント”として、「①子どもが療育者を求めたときに欲求に応えること②子育ては20年かけて児の人格・性格を作る仕事であること③もっともっと穏やかに子どもに寄り添うこと」の3つを挙げられました。


今回お話をお聞きして、私たち大人が、子どもの症状や行動を理解し、自然に包み込むような関わりをすることが大切なのだということを感じました。

以上、春の生涯学習講座・市民講座の報告とさせていただきます。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。


2017年7月20日木曜日

平成29年度桃李会総会ならびに夏の生涯学習講座のご案内

平成29年7月吉日
同窓生 各位
桃李会会長 齋藤 靖之
桃李会総会のご案内

拝啓 盛夏の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度、第6回目となります桃李会総会を下記のとおり開催する運びとなりました。同窓生の縦横の結びつきを深め、同窓生・在校生が一段と活躍できる土壌を作るために、皆様お誘い合わせの上、ご来会くださいますようお願い申し上げます。
今回の総会は母校・長野保健医療大学が会場となっております。ともに過ごした母校で、同窓の友と互いに切磋琢磨した頃の思い出を語り合えることを楽しみにしております。
敬具
1. 期 日
    平成29年8月26日(土)

  2. 場 所
    長野保健医療大学 TEL 026(283)6111

  3. 日 程
    ① 受   付  13時15分  3階 講堂前
    ② 桃李会総会  13時45分  3階 講堂
    ③ 講 演 会   14時30分
「 職域拡大に向けたリハビリテーション職の役割 ~企業に勤めて気づいたこと~ 」
岩隈 彩 氏(大和ハウス工業株式会社、理学療法士)
④ 懇 親 会   16時10分  4階 学生ホール
    ⑤ 散   会  18時(予定)

  4. 会 費
    総会・研修会   無料
    懇親会    500円 ※ 新入会員(13期生)・学生は懇親会も無料でご参加頂けます

  5. その他
    会場準備の都合上、出欠のご返事を8 月10日(木)までにお知らせください。
    総会中に議案の決議を行う都合、欠席の方も必ずご連絡ください。
    なお欠席の場合はすべての議案について会長に委任させていただきますのでご了承ください。
以上

講演会講師プロフィール等については、こちらのPDFファイルをご確認ください。

参加・欠席登録はこちらをクリック受付終了しました。


フォームが正常に表示または機能しない場合は桃李会のメールnrc.dousou@gmail.com に氏名・卒業期あるいは卒業年、卒業学科、出席か欠席か、託児を希望するか、をご記入の上ご連絡下さい。その他ご不明な点等は上記メールアドレス、担当:北村までお問い合わせください。


2017年6月22日木曜日

研修会のご案内

桃李会の皆様、お疲れ様です。
今日は、長野医療技術専門学校2期卒業生による研修会のご案内です。



これからの脳卒中後遺症者に対するリハビリテーションの役割と責任
講師:荒井康祐(長野赤十字病院)
   長野医療技術専門学校 2期卒
    BiNI COMPLEX JAPAN 事務局
    BiNI COMPLEX JAPAN 認定セラピスト
    理学療法士
    
日時:平成2972日(日) 9:30~12:30
    
場所:長野赤十字病院 リハビリテーション室

参加費:2000

定員:30
参加条件:どなたでも可能
内容:脳卒中ガイドラインには,『発症後早期から積極的なリハビリテーションを行うことが強く勧められる.その内容には,早期座位・立位、装具を用いた早期歩行訓練,摂食・嚥下訓練,セルフケア訓練などが含まれる』と記載されています.脳卒中のリハビリテーションを行う上でこの文面を知らない方はいないかと思います.近年,学会などにおいても,治療用装具,ロボットなどを用いた歩行練習についての発表を数多く見かけます.しかし,治療用装具を備品として備えている病院,施設(特に急性期病院や生活期)はどれほどあるでしょうか?ましてや,ロボット,トレッドミルなどにいたっては非常に高価なものであるため,それらの恩恵を受けられる方は限られてきます.
 では,高額な機器がなければ,有益なリハビリテーションは行えないのでしょうか?ないから仕方がないで,『手すりを使用した起立練習を繰り返す』,『まずは,安全に安全にと三動作による静歩行の練習から初めて行く』といったことを,今後も続けて行っていいのでしょうか? 
 そもそも、治療用装具やロボットが臨床の現場に普及していかない背景には,価格が高額であるという理由以上に、早期よりどう歩行練習を行う必要性の理論的背景が広がっていないことも原因にあげられるのではないかと考えています.

 いわゆる『片麻痺』は治すものなのか?
 
 今回,実際の動画を提示しながら,『片麻痺にしない』ための急性期から回復期に必要な,これからのリハビリテーションのあり方についてお伝えいたします.

 もちろん次の日から確実に使える治療テクニックについてもお伝えいたします.


急性期の脳卒中患者に対するリハビリに苦手意識がある方
急性期の脳卒中患者のリハビリ経過がイメージつかない方
急性期の脳卒中患者のリハビリに革命を起こしたい方

是非ご参加ください。

持ち物:
動きやすい服装
バスタオル・ピラティスマット


詳細、申し込みに関しては長野リハビリテーション研究会ACTまでよろしくお願いいたします。


https://www.naganoact.jp/セミナー/

2017年4月23日日曜日

第4回生涯学習講座 報告

平成29年2月4日、長野保健医療大学と桃李会が主催する平成28年度第4回生涯学習講座が開催されました。

今回の研修会は
「作業療法士として青年海外協力隊に参加しての経験」というテーマで本校四期卒業生の齋藤明子先生にお話を頂きました。

齋藤先生は、2008年長野医療技術専門学校 作業療法学科卒業後2014年まで信州大学医学部付属病院リハビリテーション部作業療法部門に在籍、2014年9月より、青年海外協力隊の一員としてベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)へ派遣され、2016年9月までご活躍されていました。

今回は2年間勤めていた青年海外協力隊でのお話をしていただきました。

まず青年海外協力隊に至るまでの経緯を話されました。新しいチャレンジをOTに関わるものでしたい、海外で働いてみたいと考えたことがきっかけだったそうです。

青年海外協力隊として現地に派遣される前にまず2ヶ月間の派遣前訓練があり同時期に50~180名が訓練をうけるそうです。訓練内容は語学訓練があり、基本的に話す言葉は派遣地域での言語のみで会話をしたそうです。他にも国際協力についてや、途上国での活動手法なども学ばれたそうです。

訓練が終わり実際にベトナムで働いた時のお話を聞くと、日本では考えられないようなことが多く驚きました。まず驚いたのはベッドが無いという理由から通路の床で点滴をしながら寝ている患者、1つのベッドに患者が二人寝ている、ベッドの稼働率が150%だということです。医療技術の不均衡などにより、患者の一局集中化になってしまっているとのことでした。また患者さんの病院での世話を家族の方が付きっきりで行っており、医療者側の人手不足を感じた一方で家族を思う気持ちがとても強いという印象を持ちました。

OTの仕事内容としては現地のリハビリスタッフに対しての評価・治療、装具作成など技術の伝達・作業療法の啓発活動などを行っていたそうです。リハビリスタッフの中には携帯をいじりながらリハビリテーションを行っている人などいたそうです。ベトナムの移動手段は主にバイクであり、脳卒中になった方もバイクでの移動が必要なため改造して運転をしたり、運転手の後ろに掴まれないかなど、その国の文化にあったOTをされているという印象がありました。

最後のまとめに言われた「日本のOTはどこでも通用する」という言葉が私の中では印象に残っておりOTとしての可能性を感じることができました。

講演会後は、齋藤先生をお招きし卒業生、在校生でランチミーティングを行いました。卒業生は久しぶりの仲間たちと語りあい、在校生は卒業生から様々な情報を聞いており、とても充実したランチミーティングとなりました。


以上、講演会・ランチミーティングのご報告とさせていただきます。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。